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JUPITER-9で生き物撮影

趣味の撮影機材の話…。

最近、ずっと気になってたロシア製のオールドレンズ、JUPITER-9 85mm F2(1967年製)を入手したのでウキウキで撮影してます。
高くても三万円台っていう比較的お安い中古レンズです〜。
 

なんとも素敵な佇まい…。この個体は50年以上前に作られただけあって外見はボロボロだけど、初期のモノコートのレンズが欲しかったので敢えて製造年の古いやつを選択。
 

M42マウントだったのでアダプターでOM-Dに装着して使用。シルバーのE-M5 mark2と外見的に相性いいです(メイン機はE-M1 mark2だけど)。
このマウントアダプターはヘリコイド付きで前に伸びるので、本来の最短撮影距離の80cmよりかなり寄っての接写が可能にっ。これ重要。

以下、日中に試し撮り。
 

公園の野良猫と娘。オールドレンズらしいノスタルジックな写り。この明るいレンズ、絞り羽根が15枚もあるんでどこまで絞ってもボケが円形です。

小さなアリさんもここまで大きく撮れるんで非常に便利。逆光での霞っぷりが好き〜。

庭や近所の公園にクロマダラソテツシジミがいっぱい飛んでました。ソテツの害虫、とされてるそうで…。
 

よく見るととっても可愛い蝶。右の写真の個体は後翅の偽の触角付近にビークマーク(鳥などに襲われた痕)っぽい傷がありますが、眼状紋と偽の触角で鳥を騙して捕食回避なんてうまいことやってますね。
 
 

左:シロモンノメイガ、右:ベニタケ科のキノコ。

絞り開放付近ではホワホワの描写。解像感やコントラストが現代レンズと全然違って表現の幅が広がります〜。
 
 

続いて最近の夜のヤンバルで。
 

真っ暗な森でヒメハブさんを撮影したらなんだか幻想的な背景に….想定外の色が出ました。
 

こういうワサワサした描写も。絵画っぽくて面白いです。
 
 

左:リュウキュウアカガエル、右:アマミオオヒラタザトウムシ
 
 

左:ニガクリタケ?、右:イグチの仲間
 
 

あちこちで腐生植物のシロシャクジョウが生えてました。
 

ジャングルを汗だくで歩いて生き物を見つけた時、足を止めると一気にメガネが曇って眼の前がフォギーになっちゃうんですが(メガネあるある)、JUPITER-9 85mm F2はそういう湿度とか現場の空気感を表現するために購入したレンズ。愛用しているSuper-Takumar 50mm F1.4もそんな用途でよく使ってます。使いこなせるかさっぱり分からないけど、またお気に入りの機材が増えました♪