「 自然写真 」一覧

腐生三昧

先日の夜、友人とヤンバルの沢を歩いてきました。

 

友人がすぐに今回の目的の生物を見つけてくれました。
腐生植物のシロシャクジョウですっ。
シンプルでとても美しい〜。
周辺にたくさん生えてて、今回はこれ見れた時点でもう満足。

 

上のシロシャクジョウの数十cm隣には
同じく腐生植物のホンゴウソウが生えてました。
ものすごく小さいけど、ベリーっぽい実が美味しそうですねぇ。

 

シロシャクジョウ、ホンゴウソウのすぐ近くには
腐生植物のヒナノシャクジョウまで。
 
局所的に三種の腐生植物が生えてるなんて、良い環境ですねー。
腐生三昧、たっぷり堪能してきました。
光を求めない植物って何か惹かれます。
 
「腐生植物」は昔の呼び方で、生物学で現在用いられている名称は「菌従属栄養植物」です
でも、個人的にこの”腐生”という言葉の響きが好きなので今でも使っちゃってます。

 

もちろん、他にも色々な生き物に会いました。

 


変形菌の仲間。
すごいビビッドな色、麗しい〜。

 

シロイボカサタケあたりかと思ったけど、
傘先端にイボらしいの無いしよく分からんキノコ。
まあ、出会うキノコのほとんどは名前がわかりませんー(涙)

 

じ〜っとカエルを待ってるヒメハブさん。いいお顔。

 

ちっちゃいナミエガエルもたくさん出てました。

 

ホルストガエルもまだ繁殖シーズンですね。

 

すくっと非常に良い姿勢のハナサキガエルさん。

道路上でもこの写真のような姿勢のハナサキさんをよく見かけるんですが、以前から「白いお腹で餌の昆虫を寄せている説」という仮説を考えてまして…。暗闇の中、ライトで照らすとカエルの白いお腹がやたら目立つんで、夜行性の飛翔性昆虫もこの白に向かってぶつかってくるんじゃないかと。つまり誘引衝突板トラップをやってるカエル。事実ならかなり面白いっ。
私はもう研究から離れちゃったから誰か真剣に調べてくれないかなぁ。
 

 
今回載せた写真は全て1964年頃に製造されたPENTAXのオールドレンズ Super-Takumar 50mm F1.4 (8枚玉の初期型)とOM-D E-M5mark2の組み合わせで撮影したもの。もちろん現代レンズでも撮影しているんですが、後で雰囲気重視の写真を選んでみるとこのオールドレンズによるものが多かったりします(遠景はボヤボヤして苦手なので接写専用です)。トンボ玉の撮影にもよく使ってます。ゴミ捨て場から救い出した半世紀前のレンズがしっかり働いてくれてるのがなんとも嬉しいな〜。

 

 


夜の浜

先日の夜、久々に本島北部の海岸を散歩してきました。

 


一人で真っ暗な海岸を歩いてたら突然目の前にヤギさんが出現っ。
すごく綺麗な星空だったのでヤギを入れて撮ってみました。
Nokton 17.5mm F0.95 持っていって良かった〜。

 

 

天の川をバッチリ入れようと思って構図をあれこれ変えてたら
ヤギはもういないし…(涙)
上の2枚の写真は露光時間10秒程ですが、流れ星も2-3筋写ってました。
結構たくさん流れてたんですねぇ。

 

正直、ヤギは可愛いけど…..野生化してる”ノヤギ”は非常に困った存在。ヤギによる環境破壊が深刻な問題になってますからねぇ(世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれてるし…)。この浜もいつの間にかノヤギが増えてしまってるようで心配です。

 

 

 

海辺のリュウキュウカジカガエル。
ここのカエルを撮影しに来たのに、この夜はあんまりいなかった…(涙)

 

 


そうこうしてるうちにすぐに月が上がってきちゃって星空タイムもほぼ終了。

 

 


アーチになってる岩の下で一休み。
めっちゃ気持ちのいい夜のお散歩でした。
翌日は体中が筋肉痛に…運動不足です(汗)

 

 

散歩中にモダマ( Entada rheedii ?)も拾っちゃった♪ (^^)

 

 

*この時期、一人で夜の砂浜を歩く時は基本的に無灯か超微弱な赤ライトで散歩してますが、それでもウミガメにとっては迷惑だったかと…。また行きたいけど、なるべく我慢です〜。

 


新作「うりずんに湧く」

「うりずんに湧く」2017年6月制作
生物記録系トンボ玉作品-自然環境シリーズ(淡水域)

 

“うりずん”とは沖縄の言葉で春分から梅雨入り頃までの大地が潤う過ごしやすい時期のこと。私も沖縄で一番好きな時期は「うりずんから梅雨明けまで」です。夏になると海は気持ちいいんですが、森の中はカラッカラに乾いちゃうので….。
寒い冬が過ぎてうりずんの時期になると、森の植物も動物もみんな活発になって至る所に生き物たちが溢れ出します。発光菌も一番元気に光ってる時期です。

そんな大好きな”うりずん”の光景の代表として、沖縄の小さな池に湧いたヒメアマガエルの幼生(オタマジャクシ)たちを玉の中に表現しました。藻が繁茂した水の中にはコマツモムシの仲間も泳いでいます。

 

ヤンバルのとある小さな池の様子。この光景が今作のモデルです。シリケンイモリ、ヒメアマガエルやオキナワアオガエルの幼生、数種類のマツモムシの仲間、その他小さな水生生物が色々….。水草はイヌタヌキモっていう食虫植物! もう、こんな水場は何時間でもしゃがみこんで覗いていられますねぇ。

 

 

孵化後間もないヒメアマガエルの幼生。左右に離れたつぶらな瞳と透明な体が特徴的で(小さい子ほど透明です〜)、中層から表層に浮かんで泳いでいるオタマジャクシ。この形、アフリカツメガエルの幼生とそっくりなんです。収斂って面白いですねぇ。

上の写真でもコマツモムシの仲間が一緒に泳いでますね。マツモムシ類はこの池でも複数種見られるんですが、それにしても妙に色んなサイズの個体がいるなぁって思ったらマツモムシは不完全変態だから幼虫から成虫まで色んな段階が混じってるんですね、納得。

 

 

以下、新作の紹介を。

玉の中に表現されているのはヒメアマガエルの幼生5個体とコマツモムシの仲間1個体。

ヒメアマガエルの幼生は孵化後間もない小さな個体がモデルです。内臓の細部はだいぶデフォルメしちゃってますが、小ささ優先でそれっぽく作りました。
マツモムシ類は普段お腹側を上にして泳いでますので、このコマツモムシも本当はお腹(上側)から脚を生やさなきゃいけないんですが….そこはまだうまく表現できなくて横から生えてます(汗)。
今後の課題もまだまだありますが、第一号としては満足の出来栄えですっ。

 

玉の構造についてもちょこっと説明。この作品、一見すると360°ぐるっと配置された水球シリーズっぽく見えますが、実は下の図の黒い線を堺にした二面構造になっています。A面・B面の2つの正面がある透明玉。水中の様々な深さに浮かんでいる幼生の様子を奥行き感をしっかり出して表現したくて、散々悩んだ結果こんな妙な構造になりました。藻をたっぷり入れて反対側の幼生のお腹が見えないように隠しながら立体感を出して奥行きを強調しています。

 

 

 

自然環境シリーズですが、池で生き物が湧く様子がテーマなので水球シリーズのコンセプトとかなり被ってます。透明玉でも特定の環境をテーマにしていれば自然環境シリーズ、水中の大量発生に焦点を絞っていたら水球シリーズって感じです。

*新サイトになって、ガラス作品のカテゴリーも整理しなおしました。呼び名も「◯◯シリーズ」でまとめています。

 

 

サイズ:27mm x 27.5mm、穴の直径:3mm
材質:鉛ガラスに一部のみソーダガラス使用(佐竹ガラス)

 

この作品の動画をインスタグラムに載せていますのでご覧くださいませ。

 

 

新作トンボ玉「うりずんに湧く」第一号作品は今月のグラス2Hオークションで販売されます。入札日は6月23日(金)、この作品の入札終了時刻は22:15ですっ。
どうぞよろしくお願いいたします〜。