Glass Works 4

空想系トンボ玉作品

 「魚石」シリーズ

「魚石」は古い民話に登場する、中に魚が棲んでいるという不思議な石。
“もし魚石が実際に存在するなら” という生物学的視点に基づいて再現してみました。
とても魅力的な題材で、勝手にどんどん妄想が広がって様々な派生作品や生態研究などの空想話も生まれています。
未知の生物を調査して少しずつ生態を解明していく生物研究のワクワク感を思い出しながら創り続けているシリーズ。

2018年以降は主にトンボ玉ではないガラス造形作品の魚石を制作しています(穴無しタイプ)。

 

* 「魚石」の読み方は色々ありますが、私は基本的に「さかないし」と呼んでいます。「魚石類」と表記された場合は「ぎょせきるい」と読みます。

「魚石」:石の中に棲む魚

内部に水と魚が入った奇妙な石に関する話中国や日本各地の様々な伝承資料の中に見られます魚石の存在は長い間謎に包まれていましたが、近年の研究により少しずつその実態が明らかになってきました。

自然状態の魚石は何の変哲もない普通の石のようですが、その表面をぎりぎりの薄さまで丁寧に磨いていくと中に入っている水と魚が透けて見えるようになります。(写真の魚石は上面を磨き上げた状態)

金魚のような赤い魚たちが泳ぐ様を毎日眺めていると長生きできると伝えられており、そのため伝説の珍宝とされていたそうです。

魚石の外見は河原の玉砂利と非常によく似ていて、自然状態では周囲の石と完全に同化しています。

民話には大きな魚石が登場しますが、実際に見つかっているのは小さな石ばかり。

石の中に暮らしている赤い魚は基本的に2個体で、雌雄ペアと思われます。

魚石類は複数の種を含む比較的大きなグループのようで新たな魚種が次々と発見されています。詳細についてまだ研究中です。

青・緑・茶・灰色など実に様々な色彩の石が存在します。

これまでに見つかっている魚石類の魚たち

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魚石類の生態…

「分裂石」と呼ばれている不思議な形の石。これまでの研究により、この非常に珍しい石は増殖の途中段階の魚石であるということが判明しています。

現在、魚石の生態に関するこれまでの研究結果をまとめているところです。どうぞもうしばらくお待ちください。

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