「分解」2018年11月制作
林床で分解されていく一枚の落ち葉。
分解中の枯葉は今回なんとか完成させた新手法で表現(もちろんガラスでできてます)。地味だけど、この複雑な表情を作りたくて以前から開発を進めてて….ようやく形になりました。
物理的な分解者のイレコダニ(ササラダニの仲間)。彼らが落ち葉を噛み砕いて糞として排出することで効率良く分解が進みます。
落ち葉の表面に生える小さなキノコ(担子菌類、種名は不明)。葉の中に菌糸を伸ばして、難分解性有機物のリグニンなどを分解する化学的な分解者です。葉の白っぽくなっている部分はリグニンの分解が進んでいるところ。
ガラス表面に広がっているのは不完全菌類(コウジカビ類がモデルです)。
分解されないガラスの落ち葉…。
今回の作品はCo展の企画で急遽創ることになったものですが、分解者がテーマの作品はずっと前から創作の構想があったのでそれほど迷いもなく形になりました。でも、一番表現してみたかったのはこの分解途中の落ち葉自体の不思議な魅力だったんです。この複雑な魅力はもう少し分解して調べてみないと… (^_^;)
ガラス作品「分解」は今月のグラス2Hオークションにグラスタウンさんから出品されています。入札日は22日(木)、終了予定時刻は21:30です。
→ グラス2H
どうぞよろしくお願いいたします〜。
今月のオークションにはもう一点、私からの出品があります。明日紹介しますね。