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クワイカの新作2点..Glass2H

明日(2月22日・ 火)は月に一度のGlass2Hオークションの開催日(入札日)です。
今回僕が出品した「クワイカ」モチーフの新作2点を以下に紹介しますね。


トンボ玉作品「クワイカの潮」

アオリイカ(クワイカ)がモチーフのトンボ玉作品。

潮の引いた礁池内で小魚(ロクセンスズメダイ)を捕食している場面を作りました。

アオリイカとされている種には遺伝的に異なる3つのタイプ「アカイカ型」「シロイカ型」「クワイカ(くぁいか)型」が知られていて沖縄には3タイプとも生息しているそうですが、リーフや漁港でよく見かける小型のものが「クワイカ」です。
*「くわいか」や「くぁいか」など表記がいくつかありますが正式な和名ではないので、僕の作品ではネット上でよりメジャーと思われる「くわいか」の方で呼ぶことにしました。
 

地面を挟んで裏表2面構造のトンボ玉で、捕食シーンの反対面にはシンプルにサンゴ礁を泳ぐクワイカが入っています。作品の構成種は、クワイカ、ロクセンスズメダイ、ミドリイシの仲間(樹状サンゴ)、カメノコキクメイシの仲間(塊状サンゴ)、カイメンソウ(海藻)。
* 俯瞰で鑑賞する前提で制作しているため横から覗き込むと生き物たちの姿が「実物らしくない」点は大目に見てやってくださいませ(汗)
 

ロクセンスズメダイは若い個体だと明確な黒縞があるのですが、今回はイカのサイズに合わせて縞模様が薄い大きめの個体がモデルになっています。
クワイカも体色を激しく変化させるイカですが、この作品では白っぽい体色の状態を採用。

 

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生物記録系トンボ玉作品 自然環境シリーズ(海水域) 
制作時期:2022年2月 
大きさ:27mm x 28mm、軸穴の直径:3mm 
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス(佐竹ガラス) 
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ちなみにこの作品を制作することにしたキッカケは、先月末の大潮の干潮時に「夜磯遊び」に行った際、そこでクワイカの捕食シーンを目撃したことによります。
潮の引いた礁池内の浅瀬にクワイカが群れで入ってきていて、そのうちの1個体をよくよく観察していると目の前で寝ているスズメダイにすぅーっと近づいて一瞬で静かに捕まえたんです。その無駄のない捕食動作のあまりの美しさに感動してしまいました。

後日再び夜磯遊びをしているとまたまたクワイカが魚を捕食しているところに遭遇。食べていたのは若いシマハギ。この時は捕食の瞬間は見れませんでしたが、簡単に触れる距離で水中マクロ撮影までさせてもらえました(逃げずにカメラに寄って来たので…)。見れば見るほど魅力的な生き物ですねぇ。
  

いつも同じ場所でクワイカたちを見かけるわけではないので、群れでリーフ内にやってくる条件の潮なんかがあるのかもしれません。ネットで調べてみたら「クワイカの潮」と題された釣り人さんのブログ記事があったりして、なるほど釣り人目線でもそういう潮があるのかと納得してそのまま作品タイトル「クワイカの潮」とすることに。


やっと念願のイカが作れるようになったので別デザインでもう一点創ってみました。

ガラス造形作品「ビーチグラス」

「あの海を想う」シリーズのビーチグラス。
長年波打ち際で身を削られながら、繰り返す潮の干満を見つめ続けたガラス片はとても魅力的な存在です。
浜で拾ったビーチグラスが持つ海の記憶として、この作品ではその中にアオリイカ(クワイカ)が泳ぐ景色が見えます。
先ほど紹介したトンボ玉「クワイカの潮」よりももう少し水深のある状況の海面の景色。

二匹のイカは胴の色味がちょっと異なります。傍らにはロクセンスズメダイが一匹。

裏から見るとただのビーチグラス…。

逆光で透かして楽しめるのもこのビーチグラス作品の良いところ♪

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ガラス造形作品・あの海を想うシリーズ
制作時期:2022年2月
大きさ:44mm x 38mm x 15mm

材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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今月のGlass2Hオークションの開催日は2月22日(火)、明日です。
僕が出品している作品のタイトルと入札終了時刻は以下になります。
「魚石(小粒)」… 21:10
「ビーチグラス」… 21:25
「クワイカの潮」… 21:40
(終了時刻は自動延長ありです)

ここで紹介していない「魚石(小粒)」に関してはまた別の記事で紹介しますね。

それでは今月のオークションもどうぞよろしくお願いいたします!
Glass2H