毎年お盆からハロウィンまでの期間限定で空想系ガラス造形作品「あちらの世界」シリーズの創作をやっております。
それでは、またあちらの世界の観察を…
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渦窓を覗いてあちこち探していると…..
見つけました、いつものあのヘルペトン。
なんだかずいぶんフワフワモコモコした場所を、
ゆっくりモソモソ歩いています。
ここは一体どういう場所かしばらく観察していると、
いきなりヘルペトンの前に現れたのはこれまた初めて見るあちらの住人たち。
たしかに初めて見る姿だけれど、どこか見覚えのある特徴が…
白い体に赤い眼に、ヒョロヒョロ伸びた糸束みたいな深紅の翅、
そして体内に見えるたくさんの菌類たち。
この特徴といえば…以前出会った「菌虫」!
見た目はかなり違いますが彼らも菌から生まれる菌の虫の仲間と思われます。
なるほど、ここのフワフワモコモコした物体はおそらくすべて菌糸。
そしてここは「菌糸の森」。
前に見た菌虫たちが無数に生えて湧く「枯木の森の深部にある菌虫の森」とはかなり異なる景色だけれど、ここ「菌糸の森」もまた菌虫たちが生まれる場所なのでしょう。
菌虫たちはヘルペトンの様子を気にして周囲をパタパタチョコチョコ動き回ったその後に、
仄暗い菌糸の森の奥の方へとフワリと飛んで消えました。
ヘルペトンは何もなかったよう菌糸の森をゆっくりモソモソ歩いていきます。
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*「菌虫」は菌から生まれる様々な姿の虫たちの総称です。
横文字で 「Myco-insectum(マイコ-インセクトゥム)」。
これは「ヘルペトン」や「フィルン」のような種を表す名称とは異なります。
以下、ガラス作品「菌虫」の紹介を。
「菌虫」2024
「菌虫(A)」
「菌虫(B)」
今回の菌虫はツノゼミがモデルなんですが(2019年に制作した初代菌虫はセミがモデルです)、イメージの中に何故かユキンコボウシガニ(オガサワラカムリ)が混ざり込んでしまい想定外の可愛い雰囲気に仕上がりました。
菌虫には様々な姿のものが存在するということで、菌虫Aと菌虫Bでは外部形態と内部の色味とが異なっています。
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空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ
制作時期:2024年9月
サイズ:「菌虫(A)」38mm x 24mm x 24mm
「菌虫(B)」41mm x 28mm x 24mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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ガラス作品「菌虫(A)」と「菌虫(B)」は9月21日(土)開催のグラス2Hオークションに出品しています。
両作品にはそれぞれ展示台/収納箱兼用の専用木箱が付属しますが、もし2点とも同じ方が落札してくださった場合は2点まとめて収納/展示できる2点入りの木箱を選択することも可能です。
専用木箱はオークション終了後に制作する予定です。そのため落札から木箱が完成するまでに数日お待ちいただくことになりますが何卒ご了承くださいませ。
各作品の入札終了時刻は
・「菌虫(A)」…22:05
・「菌虫(B)」…22:20
です(自動延長あり)。
→ Glass2H
今回のオークションもどうぞよろしくお願いいたします!