先日、引き出しの奥に眠っていた僕の初期のトンボ玉を見つけました。
片面が金魚で反対面がナマズのとても小さな玉。
実はこれ、2009年制作の金魚のトンボ玉の試作品第一号なのです。
僕がガラス作家になってまだ一年も経たない頃の超駆け出し時代の玉。懐かしい〜。
ずっと引き出しに仕舞われていた玉ですが誰か大切にしていただける方がいらっしゃればと思い、今月のGlass2Hオークションに蔵出し品として出品することにしました。
「金魚の試作玉」2009
ナマズのトンボ玉「バイカモの陰で」の片面に金魚パーツを入れてみたもので、そのため片面が金魚、反対面がナマズとなっています。
もちろん通常の僕の作品では自然下のナマズと飼育下の金魚を一つの玉にまとめることはありませんので、この玉一個だけはちょっとイレギュラーな存在…。
まだ幅広い尾ビレもついていないシンプルな形の最初の金魚で、現在の金魚玉と違って水面にバイカモの花が咲いています。
直径22mmほどの小ぶりの可愛いトンボ玉です。
もともと金魚の玉は妻に頼まれて作ったもので、当時妻から携帯ストラップ用の小さな玉というリクエストを受けていたためこのサイズでの試作になりました。
そのためナマズの玉「バイカモの陰で」としても最小サイズになります。
↑ 現在制作している「金魚玉」との比較。
大きさも違いますが、作品の精度もかなり違いますね…(汗)
当然ながら現在の作品ほど技術面でも洗練されていないことは何卒ご了承ください。
また、この頃の玉にはまだ作者サインパーツが入っていません。
本品のために収納/展示台兼用の専用木箱を制作しますので、その蓋の取手に硝子のサインパーツをつける予定です。
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トンボ玉(試作品)
制作時期:2009年2月
大きさ:20.5mm x 22mm、軸穴の直径:3mm
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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2024年11月22日(金)開催のグラス2Hオークション、
僕が出品したガラス作品の入札終了時刻は、
・「金魚の試作玉」…. 21:20
・「タマゴウニ」……. 21:35
・「シャコガイ」……. 21:50
です(自動延長あり)。
「タマゴウニ」と「シャコガイ」については前の記事で紹介しています。
それでは、今月のオークションもどうぞよろしくお願いいたします!
→ Glass 2H