今月制作したガラス作品2点を紹介しますね。
4月22日(火)開催のGlass2Hオークションに出品している作品たちです。
トンボ玉作品「夏の礁池」
2025
沖縄の礁池(=珊瑚礁の内側に広がる池のような浅い海域)の風景を再現した生物記録系トンボ玉作品。
片面の”サンゴ群落”にはミドリイシ(樹状サンゴ)やカメノコキクメイシ(塊状サンゴ)、クサビライシ(自由生活の単体サンゴ)、ルリスズメダイ、反対面の”海草藻場”ではリュウキュウスガモ(海草)の繁茂する砂地にハブクラゲやウデフリクモヒトデが表現されています。
礁池ではサンゴ群落と海草藻場が混在する複雑な環境が高い生物多様性を生み出しています。
強い太陽光の下で観察するとより夏の海らしい雰囲気を楽しめます。
「夏の礁池」は以前から制作している自然環境シリーズ作品の代表作なのですが、ここ最近あまり作っていなかったようで本品は4年ぶりの制作になりました。
展示台/収納兼用の木製標本箱が付属します。
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制作時期:2025年4月
生物記録系トンボ玉作品 自然環境シリーズ(海水域)
大きさ:27mm x 27.5mm 穴の直径:3mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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「魚石(豆型), 真鍮ケースセット」
2025
中に魚が棲んでいるという不思議な石「魚石」がモチーフの作品。
不定形の石を形成することが知られている魚種 species G の、特別小さな「そら豆」の形の魚石です。
*この魚石は強い光を当てた後に暗所で観察すると魚石内部の底質が仄かに光ります(蓄光仕様)。
本品は真鍮と木材で作った特製ケースとのセットで、小さいながらも宝物感たっぷりの作品です。
真鍮+木材のマッチ箱みたいなケース。
無垢の真鍮に紙のラベルが貼ってあるので後から真鍮を磨くことは困難です(念の為、予備の紙ラベルも付属しますが)。真鍮部分がピカピカツルツルなのは最初だけで、時間とともに真鍮表面がくすんで渋い感じになっていきますので、そんな経時変化を楽しんでいただければと思います。
ちなみに、このような小さな魚石と真鍮ケースのセット作品は1~2年に一個くらいのペースでオークションに出品しています。
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制作時期:2025年4月
ガラス造形作品 「魚石」シリーズ
サイズ:魚石 25.5mm x 17mm x 12mm
ケース 50mm x 33mm x 25mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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これらの作品を出品しているGlass2Hオークションの開催日(入札日)は4月22日(火)です。
入札終了予定時刻は
・「夏の礁池」・・・21:20
・「魚石(豆型), 真鍮ケースセット」・・・21:40
となっています(自動延長あり)。
それでは、今月のオークションもどうぞよろしくお願いいたします!
→ Glass2H