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ハチス湿地のプルトン

お盆からハロウィンまでの期間限定制作の「あちらの世界」シリーズも本年は今月でおしまいです。

それでは、今期最後のあちらの世界の観察記録とGlass2Hオークションの出品作品を紹介しますね。

あちらの世界 記事一覧
* 以下のお話はもちろんフィクションです。




霞んできた渦窓を覗いて今期最後のあちらの観察をしています。

巨大生物「マグヌス」が棲む霧の砂漠をひらすら歩き続けるヘルペトンが見えました。
ヘルペトンがしばらく進んだその先に現れたのは奇妙な湿地。

あたり一面に大小様々な丸い泉が存在し、なみなみと水を湛えた泉はどれも奥深くが怪しく発光しています。
この穴だらけの水場を「ハチス湿地」と呼んでおきます。

霧の砂漠の多量の水分はおそらくここから発生しているものと思われます。

ヘルペトンの側の光る泉を覗いてみると、何かがゆらゆら泳いでいるようです。

この姿は….

あちらの住人「プルトン」のようですが…
いつもの雫型の体に見慣れぬヒレらしきものが生えています。

どうやらこれはプルトンの遊泳形態。
体側にある鰓孔のような6つの穴からヒレ状の触手を出して水中をひらひら泳いでいるようです。

その後、プルトンは泉の底深くに消えていきました。

ヘルペトンはそんなことは気にもせず泉の辺で体内の骨魚達を水中に放って水分補給をしているようです。*
そうこうしているうちに渦窓はどんどん曇っていき…今期の観察はここまで。

*ヘルペトンの基本生態はこちらの記事で紹介しています↓

骨魚の動く石

プルトン初登場の記事はこちら↓

あちらの住人「プルトン」


以下、今回制作したガラス作品の紹介です。

「プルトン(遊泳形態)」2025

プルトンはあちらの世界の水中から水辺に生息している生物で、非常に高い知能を持ち社会性もある泉の賢者。

水場にやってくるヘルペトンなど他の生物を傍からじっと見つめている事が多いのですが、その行動は不明な点が多く謎に包まれた存在です。

体内には脳クラゲや骨蛇たちが棲んでいます。
普段はつるっとシンプルな雫型の生物ですが、今回観察された個体は鰓孔のような部分からヒレ状の触手を出して水中を泳ぐ遊泳形態のプルトンです。

この作品、正面をよく見ると一筋のギズのようなものがありますが、拡大してみると細かい気泡の列でした。なので傷ではないのですが、気になる方は入札をご遠慮ください。


カワイイ

本品には収納/展示台兼用の専用木箱が付属します。

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空想系ガラス造形作品・「あちらの世界」シリーズ
制作時期:2025年10月
サイズ:41mm x 35mm x 20mm
材質:鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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10月22日(水)はGlass2Hオークションの開催日です。

僕は今回ガラス作品2点、あちらの世界の「プルトン(遊泳形態)」とあの海を想うシリーズの「ウニ殻」を出品しています。
各作品の入札終了時刻は
・「プルトン(遊泳形態)」・・・21:15
・「ウニ殻」・・・21:30
です(自動延長あり)。

今回のオークションもどうぞよろしくお願いいたします。
Glass2H