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新作:骨魚の石と雫

このハロウィンの時期、街中オバケの飾りが溢れててウキウキしますねぇ。そんな雰囲気に便乗させていただいて(笑)、今回はオバケ作品を紹介いたします〜。


「骨魚の石」2017
 

魚石のオバケです。いや、オバケの世界の魚石かも…。
怪しい黒石の中に棲んでいるのは骨魚(ほねうお)さん。

ずっと作りたかった魚の骨格を形にしてみました。魚といってもモデルは魚石sp. Fの骨。
この怪しい石は厳密には「魚石」シリーズに含まれるものじゃなくて、魚石の題材で霊界にまで妄想を膨らませた完全空想作品です。

魚の骨格を題材にどんなものを創ろうかと考えたら、急にホネホネの魚石が見たくなって衝動的に作っちゃったので、実はじっくりコンセプトから練り上げた作品ではありません。私の玉としてはちょっと異色な感じですが、たまにはこういうパロディっぽい創作も普段と視点が違って楽しいです。

石の形状や底質の表現も通常の魚石とだいぶ違います。
骨魚の口には細い歯が生えてるんですが、口の幅が1mmくらいしかないのでその中の歯は肉眼やルーペで観察してもほとんど見えません…(涙)。高解像写真を拡大してみると小さな歯が確認できました(右下の画像)。こういう微細な造形が可能なのもガラス素材のいいところです。


手でニギニギしたくなる形。

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「骨魚の石」

2017年10月制作
空想系トンボ玉作品
大きさ:30mm x 30mm x 23mm程度、穴の直径:3mm
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス使用(佐竹ガラス)
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そして同じ骨魚さんでもう一品。


「骨魚の雫」2017
 

真夜中、棲んでいる石からすぅ〜っと抜け出して静かな水中をユラユラと泳ぐ骨魚さん。そんなイメージで作った雫型作品です。

暗い水中に一匹の骨魚と一本の水草だけ。
「骨魚の石」とは対象的にすごくシンプルで開放的なデザインにしました。

* この写真では窪みに置いて立たせてますが、自立はしません〜。

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「骨魚の雫」

2017年10月制作
ガラス造形作品(空想系)
大きさ:37mm x 23mm x 18mm、穴の直径:3mm
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス使用(佐竹ガラス)
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これら2点は今月のグラス2Hオークションに出品しています。

「骨魚の石」は標本箱に置いて鑑賞するのに向いたトンボ玉、「骨魚の雫」は吊るして光を透過させて鑑賞するのに向いたガラス作品でペンダントにしてもいい感じです。

最初はこれらの2点を一つのセットにしようと思って制作したんですが、今回はそれぞれバラバラに出品することにしました。

今月のグラス2Hオークション入札日は10月25日(水)です。
これら2点の入札終了時刻は

「骨魚の雫」・・・21:30
「骨魚の石」・・・21:50
(どちらも自動延長あり)

です。

オバケ作品ですが、所有しても暗黒面に落ちたり闇の力が手に入ったりするような事はありませんのでご心配なくです〜(笑)。ウキウキ楽しい気持ちで制作しましたっ。

今回のオークションではお客さまから私のトンボ玉「オキクラゲの海」も出品されています。
それでは、どうぞよろしくお願いいたしますっ。

↑オークションサイトはこちら↑

こちらの動画も併せてご覧ください〜。

「骨魚の石」

「骨魚の雫」

「骨魚の雫」を見てると、なんだかうちで飼ってた黒ランチュウさんのことを思い出します。
 
プロポーションが似てる…(そもそも魚石のお魚は金魚をイメージして作ってますし…)。この子は今年の春に亡くなってしまったけど、ホント可愛いかったなぁ〜。