Blog 
 *当ブログの写真はクリックすると拡大表示されます〜。

「ヘルペトン」2020…Glass2H

お盆からハロウィンまでの期間は「あちらの世界」シリーズを作ることにしています。
実在の生物や古い民話などをモチーフにして創作している通常の僕の作品群と違って、このシリーズは頭の中に広がる空想世界を形にする一番自由な創作物。普段と違って厳密な創作ルールが無い代わりに期間限定にして制作しています。

また暫くの間、あちらのお話にお付き合いくださいませ〜。

 
 

「あちらの世界」はあの世の類の異世界で、少しだけこちらの世界と繋がっているようです。仕組みは全くわかりませんが、一年の中で特定の期間(だいたいお盆からハロウィンあたりまで)だけ「第三の目」と呼ばれる非常に古いレンズ状の道具を使ってあちらの世界を覗くことができるのです。今年もやっとその時期になり、レンズの霞が晴れて何やら見えてきました….。

「骨魚の石」2020


 

この石はヘルペトンという生物の乾眠中の姿(休眠形態)で、乾季にこのような形になって活動を停止し次の雨季を待っているのです。内部に棲む骨魚たちも殆ど動かずじっとしています。

暫く観察しているとシトシトと小粒の雨が降り始め、あちらの世界はようやく雨季に。
たっぷりと水分を吸収した「骨魚の石」はゆっくりと本来の姿に戻っていきます。

「ヘルペトン」2020

さてさて、地を這う者「 ヘルペトン(Herpeton)」がまた水場を巡る永遠の旅を再開したようです。

6本脚に1本の尻尾、吻縁にある7つのイボの先端には触覚・嗅覚などの様々な感覚器が備わっています。骨魚たちが棲む体内には様々な小器官が浮かんでいて、腹側の神経系は時折ぼんやりと発光するのが確認できます。

周囲はまだ霞が濃くてよく見えませんが、ヘルペトンはのっそりと歩き始めました。
今年もこの個体を中心にあちらの世界を観察しようと思います…。


今回制作したあちらの作品は2点です。これらは今月のGlass2Hオークションに出品しています。

「骨魚の石」

制作時期:2020年8月
大きさ:30mm x 30mm x 16mm程度
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス(佐竹ガラス)、銀箔

「ヘルペトン」

制作時期:2020年8月
大きさ:49mm x 36mm x 16mm程度
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラス(佐竹ガラス)、銀箔

今月のグラス2Hオークションの入札日は8月24日(月)、今日です(汗)
これらの作品の入札終了時刻は
・「骨魚の石」・・・21:45(自動延長あり)
・「ヘルペトン」・・・22:00(自動延長あり)
となっています。
どちらもこの時期限定創作の作品ですっ。

なお、これらの作品には収納&展示用の木箱を付属させるつもりですが、木箱は落札後の制作とさせてくださいっ(2−3日程お時間をいただきますが…)。もし、2点とも同じ方が落札してくださった場合は2点を一つの木箱にまとめてセット作品にすることも可能です。

↓こんな感じになります(過去に制作したセット作品と単品の木箱の画像です)。

どうぞよろしくお願いいたします。

参考→ 過去ブログ「あちらの世界」関連