今月のGlass2Hオークション出品作品を紹介しますね。
本年最後の出品ということで大物作品を作りました!
「系統学的クラゲモビール」2023
アカクラゲ・タコクラゲ・クロカムリクラゲ・アンドンクラゲ・ハブクラゲの5種のクラゲの雫が吊り下がったガラス+真鍮のモビール作品。
各種クラゲは進化系統を反映した分岐図(クラドグラム)の形状に配置されています。
鉢虫綱:
旗口クラゲ目 アカクラゲ
根口クラゲ目 タコクラゲ
冠クラゲ目 クロカムリクラゲ
箱虫綱:
アンドンクラゲ目 アンドンクラゲ
ネッタイアンドンクラゲ目 ハブクラゲ
過去に何点か同じ主題のモビール作品を作っていますが、今回はそれぞれ単体作品としても存在感がある大きめのクラゲの雫を5点使用した豪華版です。
刺胞動物門のクラゲ類には他にもカミクラゲなどを含むヒドロ虫綱という大きなグループがありますが、モビールとしてのバランスを考慮して今回はヒドロ虫綱は含めず「ロパリオフォラ (Rhopaliophora) = 鉢虫類 + 箱虫類」のグループに絞っています。
ただクラゲ類の系統関係はまだ完全に解明されてはいませんので、作品に採用した分岐図の樹形も複数ある説の一つといった感じです。
真鍮パーツも手作り感強め(あまり既製品を多用したくなかったので)。
丸カンは真鍮ではなく銅線で作って色味にアクセントを加えてみました。
真鍮素材は最初はキラキラしていますが、時間とともに表面がくすんできて落ち着いた風合いに変化します。僕はキラキラよりも鈍い光沢で渋めの真鍮の質感が好きなので、表面が落ち着いた時がこの作品の本当の完成になります。
窓際に飾った際の夕方の逆光時はこんな感じです↓
ハブクラゲなどは逆光で透かすと内部の構造まで見えてきます。
モビールのユラユラした動きがクラゲたちの浮遊感と重なってとても心地良くて…。
なお、出品時のタイトルは日本語表記の「系統学的クラゲモビール」ですが、作品本体のラベルは全て英語にしているのでタイトルも「Phylogenetic Jellyfish Mobile」となっています。
ご注意:この作品は天井などから吊り下げて飾っていただく形になりますので通常の作品のような展示台等は付属しておりません。
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2023年12月制作
サイズ:クラゲの雫=33mm x 23mm 程度
モビール全体の横幅=約40cm
材質:クラゲの雫部分=鉛ガラス・ソーダガラス、モビール骨格部分=真鍮・銅
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2023年12月22日(金)開催のGlass2Hオークションには
この作品の他にもう一点「あの海を想う -タマゴウニ-」も出品しています(こちらの作品の紹介は次の記事で)。
これらのガラス作品2点の入札終了時刻は、
・「あの海を想う -タマゴウニ-」….22:10
・「系統学的クラゲモビール」…. 22:30
です(どちらも自動延長あり)。
それでは今年最後のオークション、どうぞよろしくお願いいたします!
→ Glass 2H
「あの海を想う -タマゴウニ-」↓