2月24日のヤンバルの様子。ちょっと時間が経っちゃいました(汗)。
ハナサキガエルの繁殖シーズンもう終盤。知ってる繁殖場ではほとんど一斉産卵が終わっているようなので、今シーズンはまともに見れずに終了かな〜と諦め気味でした。繁殖場によってハナサキガエルの一斉産卵の日は違うんですが、何日に産むかなんて人間には分からないので繁殖シーンが見たくてもタイミング的に結構難しくて…。
この晩、どっかで産んでないかと蛙の声を探しながら友人と車で林道を走ってたら、道を横切る沢の下流からピヨピヨとあのハナサキガエルたちの美声が聞こえるじゃないですか!そのまま入ったことのない沢をゴソゴソと下りて行ったら小さな滝でちょうど繁殖の真っ最中という現場にっ。神様ありがとう〜。
滝の上の岩場にはハナサキさんが集まってピヨピヨ声が谷に響いてました。カエルの数的には比較的小規模な繁殖場みたいだけど、しっかり抱接ペアもいてまさにこの日が産卵日!もう、めっちゃテンションあがります。
滝を迂回しながら滝の下まで降りてみるとさらにカエルたちがいっぱいです。抱接ペアは陸上に10組ぐらい、ヒメハブさんもカエルを狙って6匹くらいスタンバイ中という状況。まだ卵は見当たらず、これから滝壺あたりに産むのかな。
じっくり写真を撮ってたら、横の方でカエルの悲鳴が!そっちを見ると….
なんか、すごい場面を目撃ですっ。ヒメハブ2匹が同時に一匹のカエルに食いついたみたい。結構長い間このまま動かずカエルを引っ張り合ってたけど、2匹ともほぼ同じ体格でしっかりカエルに噛み付いているのでなかなか勝負がつかず…
ちょっと姿勢が変わりました。この後少し離れてしばらく様子を見ていたら手前のヒメハブさんが諦めてカエルを離してようやく決着。でも、負けた方のお腹もえらい膨らんでてすでにカエルをたくさん食べてるみたいです。
こういう珍しいシーンが観察できるのも一斉産卵イベントの醍醐味。
人がほとんど入ってない場所なためか、カエルやヘビに近づいてもあまり反応されない感じ。いいですねぇ。
ここはハナサキガエルの繁殖場としては比較的南の方だけど、この辺は12月くらいにもう産卵が終わってるもんだと勝手に思ってました。ハナサキさんの産卵って南の方から始まって北に行くほど遅くなるってイメージだったけど、やっぱりそんな単純じゃないですね。
新しい繁殖場所を見つけられてラッキー♪