Infomartion欄ですでに告知してますが、5月25日(金)〜28日(月)に大分でミニ個展を開催しますので詳細をお知らせしますね。
個展タイトルは「増永元 ちいさなガラス作品展 ・十年一昔・」
九州初の作品展示ですっ。会場は大分県臼杵市の里山にあるパン屋さん「UEMURA BRAED」。下の県道まではバスが通っていますが本数も少なくちょっと不便な場所なので、基本的に車でお越しいただくのが一番いいかと思います。
アクセスが不便な場所になってしまいましたが、以前から友人の上村さんがパン屋を開いたらそこで作品展をやるって約束してたんですよ。あえて不便な場所を選んでるわけじゃありませんので誤解しないでくださいっ。
2015年に名古屋で個展をやりましたが、あれも最初は上村さんがそこでパン屋さんを開業する予定だったから名古屋でやることに決まったんです。その予定から大きく場所を変えて一年半ほど前に大分の臼杵市にお店を開きました。それが結構な山の中だったということで….。そんな場所でも毎日お客さんが遠くから来られていつも完売の人気のパン屋さん。
先月、会場の下見に行ってきました。
UEMURA BREADの傍の山奥に続く道をずんずん歩いていったら、アカハライモリやらツチガエルやらサンショウウオの卵などなど色んな生き物たちに会えてめっちゃ楽しかったです。夜は真っ暗で、あんな静かな夜は久しぶりでした。とってもいい場所でしたよー。
肝心の内容ですが、あくまでもパン屋さんでのミニ個展なので展示数はやや少なめです。九州初ということで、どちらかというと私の作品を一度も見たことがない方々に向けた作品展示。これまでの代表作が中心の展示になります。過去の個展と出品内容がかなり被っていますので、それらや八丈島の展覧会のような濃い展示を見てくださった方には物足りないかと思いますが….。もちろん、私とたっぷりお話したいなんて方がいらっしゃいましたら大歓迎です〜。
作品をじっくりゆっくり鑑賞していただくことが目的の個展です。展示販売会じゃないので作品販売は数点だけオマケ程度にやろうかと思ってます(たぶん抽選形式で…)。
過去にお披露目済みの作品に加えてこれまで一度も実物を展示してない作品もいくつか持って行きますね。写真のタコブネはあの作品の第2作目。やっぱり第1作の出来には及びませんが、今はこれが自分用のピースです。
サブタイトルに「十年一昔」と付けましたが、旧・彩元堂サイトを開設して作家として活動を始めたのが2008年の5月下旬だったのでちょうど10年なんです。
「十年一昔」は世の中の移り変わりが激しいことのたとえですが、これは私がメインで制作している生物記録系作品の “数十年後には消えてしまうかもしれない儚い光景を記録しておこうという試み” と強い関わりのある言葉。
初めて沖縄の海で泳いだ時、近所のオバアに「めちゃくちゃキレイな海ですね〜」って軽く言ったら、「20年前はもっとずっとキレイだったさ〜」と返されて驚きました。それから20年もしないうちに何度もサンゴの大規模白化が起こり(私が珊瑚礁で何年もウミヘビ調査を続けてる最中に…涙)、今はもう最初に見た “あの海” はどこにもありません。それでも、変わってしまった環境にはまた新たな生物群集が形成されています。
ガラス作家になって玉の中に実在種とその環境を記録し続けているのはそんな経験からで、自分にできることはこれくらいかなーと思いながらやっています。この10年で生まれたガラス作品は数千年先まで現在の自然を色鮮やかに伝えられるかもしれない…そんなモノたちです。
* ガラスの表面は劣化しますが、中はそう簡単には劣化しないかと…。
ではでは、ミニ個展「増永元 ちいさなガラス作品展 ・十年一昔・」、里山のパン屋さんで皆様のご来場をお待ちしてます〜。
パン屋さんの営業時間に合わせて朝7:00〜夕方5:00までの展示となっています(でも、ちょっとくらい遅れて来ても対応できると思います)。会期中、私は毎日朝からずっと会場にいます。パン販売は毎日売切れ次第終了ですのでご了承くださいませ。
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