Blog 
 *当ブログの写真はクリックすると拡大表示されます〜。

骨魚の石の秘密

骨魚は我々のいる世界ではないあちらの世界に棲む者たちです。
石の中に棲むその姿は魚石とよく似ていますが、魚石は人が表面を磨き上げる前は中の見えない石なのに対して骨魚の石はもともと上部が透明なイボイボ石。魚石のオバケと呼ばれていても単に魚石のあの世の姿っていう存在ではないようです。

この骨魚たち、私の作品モチーフの中でもちょっと異質なあの世の存在ということもあって登場させるのはハロウィンの時期に絞っています(他の作品も年に一度くらいしか作らないものが多いけど…汗)。

今回はそんな骨魚さんが入ってるこのイボイボ石の話を。

昨年作った第一号(トンボ玉タイプ)は不透明の石でした。今年のものは中に奥行きがある関係で光を通す透明系の石に変更していますが、怪しさは初代の方が上ですね。

この怪しさを醸しているイボイボの石、実はある生き物の形を意識して作ってます。

それがこれ↓

勝手に「ガンダムハンマー」って呼んでいるこの物体、過去に日記でチラッと紹介していますがなんだかわかります?
こんな感じに紐の先にイボイボ(トゲトゲ?)の塊がぶら下がってるのを山の中や近所の林で何度か見かけていたんですが、しばらく正体がわからなくて大変気になる存在でした。美しくて、でも見つめるとなんだかゾワゾワする感覚があって、それがまた一層気になっちゃうんです。

後日再び同じものを見に行ったらイボの先端が取れて中身は空っぽに。明らかに何かが出ていった跡です。

で、この物体の正体はコマユバチ科の寄生蜂(Meteorus属?)の集合繭。イボ1個の中に1匹ずつサナギが入ってるんです。
集合繭の形成過程が海外のサイトに紹介されてたんですが、これがめちゃくちゃ興味深いんですよっ! いつか実際に観察してみたいです。

個人的にこの繭で一番気になったポイントはイボの先。先端が妙に硬く艶っぽい質感になってるのがとても印象的で…。

この”気になる感覚”を少しでもでも作品に反映させたくて、骨魚の石のイボイボも先端がツヤツヤになっております。

このイボイボから何か出てくるんでしょうかねぇ….。

キョロっ!

To be continued …. 

 
続きは次の記事に。

骨魚の動く石