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「魚石(sp. G, 豆型)」…Glass2H

今月のグラス2Hオークションに出品した2点のうちまず1つ目を紹介しますね。

ガラス作品「魚石(sp. G, 豆型)」2020

魚石類の中でも不定形の石を作ることが知られている魚種 sp. G 。
sp. G の魚石はまだあまり多くは発見されていませんが、その中でも本品は特に小さな石です。

*魚石のお話はフィクションです。

ガラス造形作品・魚石シリーズ
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
大きさ:24.5mm x 17mm x 11mm
 

sp. G の魚石はその様々な石の形から水石(すいせき)として石の形を景色に見立てる趣がありますが、この石の大きさと形状はそら豆のようです。

節分でおなじみの「まめ」は「魔滅」に通じ無病息災を祈る意味がありますし、そら豆の漢字「空豆」は莢がまっすぐ空に向かって伸びることが由来で健やかな成長を祈る縁起物と言われています。
魚石自体は「毎日石の中の魚を眺めると心穏やかになり長生きができる」と伝えられていますので、この豆型の魚石には様々なご利益があるかもしれません。

 
本品には特製の専用ケースが付属します。以前も小型魚石のために似たものを作りましたが、今回ももちろんこの石のために新たに設計しています(ケース込みで一つの作品)。

ケースの大きさ:50mm x 32mm x 22mm

真鍮と木材(アガチス)で作ったケースに水彩紙のラベル(顔料インクで印刷)が貼ってあります。
真鍮は今はピカピカですが、次第にくすんで落ち着いた風合いに変化していきます(紙のラベルが貼ってあるので基本的に真鍮部分は磨けません。経年変化を楽しむケースです)。

ケースの木部を奥から手前に押し出しすと繭みたいな物が出てきます。これは魚石と真鍮が接触して傷がつかないようにするための白いフェルトのカバー。蚕の繭みたいですが、そら豆は「空豆」の他に「蚕豆」という漢字もあるのでそのイメージで作りました。繭型カバーを外せば魚石とご対面。

豆型魚石とそれを持ち歩きたくなる専用ケース、なかなかの「ちっちゃい宝物」ですよ。

今月のGlass2Hオークションの入札日は5月25日(月)です。
この作品「魚石(sp. G, 豆型)」の入札終了予定は22:00、
もう1点の「深林の底に」は22:20です(どちらも自動延長あり)。
今回もどうぞよろしくお願いいたします。

Glass2H

 

「深林の底に」2020…Glass2H