今月のグラス2Hオークションに出品した2作品のうちのもう1点の方について紹介します。
トンボ玉作品「深林の底に」2020
ヤンバルの森の林床に横たわる朽木に暮らす変形菌とトビムシたちの小さな世界を再現したトンボ玉です。
環境：ヤンバルの森の朽木
種：イタモジホコリ、ツヤエリホコリ、タマツノホコリ、ヤマトビムシの一種（沖縄島北部産）
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- ツヤエリホコリの未熟な子実体を食べるヤマトビムシの仲間。
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- 黄色いイタモジホコリの変形体と未熟な子実体。
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- ツヤエリホコリの子実体。白→橙色→黒→スカスカの灰色の順に変化。
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- 白い塊はタマツノホコリ。黄色いキノコ型のはイタモジホコリの子実体。
「深林の底に」は2015年に新作として発表した作品で、今回久々に制作したものはタマツノホコリがモチーフとして加わっていますが基本デザインは同じです。
とりわけ地味な玉ですが意図してマニアックなところを狙ったわけではなく、その辺に普通に存在するのになかなかヒトの目に止まらない生き物たちの営みをガラスの中に永久に記録していくという僕の創作のメインテーマに沿った作品です。構造的にも特に複雑な玉の一つで、他の自然環境シリーズと並べた時にこの玉の個性が際立って見えると思います。
生物記録系トンボ玉作品・自然環境シリーズ（森林域）
材質：鉛ガラスに一部ソーダガラスを使用（佐竹ガラス）
玉の大きさ：30mm x 30mm、軸穴の直径：3mm
展示・収納兼用の木製標本箱が付属。この作品に合わせてイタモジホコリの変形体が描かれています。
動画もご覧ください。
今月のGlass2Hオークションの入札日は5月25日（月）です。
この作品「深林の底に」の入札終了予定は22:20、
もう1点の作品「魚石（sp. G, 豆型）」は22:00です（どちらも自動延長あり）。
今回もどうぞよろしくお願いいたします。
→ Glass2H
