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「金魚玉」2020…Glass2H

今月のGlass2Hオークションに出品した作品を紹介しますね。

「金魚玉」2020

これまでに数点だけ制作している金魚のトンボ玉の2020年バージョンです。水草はマツモをイメージしたデザインで、背景も両面で異なる雰囲気に仕上げました。
 

過去に制作した金魚玉の魚パーツは魚石のものと共通でした(もともと2009年に制作した最初の金魚玉のデザインを変えて魚石シリーズが誕生した経緯があります)。今作では新たに制作したオリジナルの金魚パーツを使っています。

2009年2月に制作した試作品の「金魚玉」とそこから誕生した最初の「魚石」。 
 

結局、魚石のデザインを採用して金魚玉の方は僕の作品群の正式なラインアップに加わりませんでしたが、魚石も含め後の創作に大きな影響を与た作品でした。
まだレジンアートも流行っていない2009年当時、透明なガラスの中に精緻な立体の魚が泳いでいるこの小さな作品はそれなりにインパクトがあったと記憶しています。

 
そんな思い出深い金魚玉を正式な作品としてデザインし直したものが本作になります。
この作品は生物記録系ではなく空想系のトンボ玉として制作しているので、金魚もランチュウに似た謎の品種です。マツモと金魚の配置も敢えてデザイン的な構図にまとめました。
 

空想系トンボ玉作品「金魚玉」
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
大きさ:28mm x 28mm、軸穴の直径:3mm
制作時期:2020年7月

実はこれまでの「金魚玉」という名前はあくまでも通称で、実際の金魚玉の作品ラベルには「無題」と記していました。ずっと正式なタイトルが付けられていなかったのですが、本作から正式に「金魚玉」というタイトルに決めました(最初から正式タイトルにしとけって話ですが…汗)。
「金魚玉」は江戸時代に流行した紐で吊るして金魚を運搬・鑑賞するガラス製で球形の金魚鉢の呼び名です。そんな昔の風流な金魚鑑賞風景とイメージを重ねてもらえたら嬉しいです。

今月のGlass2Hオークションの入札日は7月25日(土)です。
この作品の入札終了時刻は22:00となっております(自動延長あり)。
どうぞよろしくお願いいたします〜。