今月のGlass2Hオークションに出品していた新作「あの海を想う -カメフジツボ-」ですが…、やってしまいました(涙)。
庭で撮影中に手が滑ってポトリ。草の上にサフっと落ちたため外傷もなくセーフだと思っていたんですが、入札開始前の最終チェックで裏から強いライトを当てて内部を透かして検査したら….ガーン。よーく見たらピキッとクラックが入ってました。今回の作品は大部分が不透明の磨りガラスに包まれてるため順光では全く気づかなくて…。
そんな訳で、残念ながら「あの海を想う -カメフジツボ-」のオークション出品は急遽取り下げさせていただきました。
入札を考えてくださってた皆さま、本当に申し訳ありません!!!
いやー、入札開始前に気づいて良かったです。
来月のオークションまでにはもう一個制作してまた出品するつもりです。がんばりますっ。
昨日のCo展の記事を見たら、なんと同じく出品中の礒野さんの作品も落下事故ですって⁉ ビックリしたけど礒野さんの方は磨き直しでなんとかなったようで安心しました〜。
なんでしょう、この同時多発的な….。
カメフジツボの詳しい説明などは来月の出品時に改めてしようと思いますが、以下に今回創った新作を簡単に紹介しますね(壊しちゃいましたが… 汗)。
「あの海を想う -カメフジツボ-」2020
ウミガメ類に付着して広い海を旅するカメフジツボ。
海岸で拾ったカメフジツボの殻に残された海の記憶が今回のモチーフです。
フジツボの中に見えるのは海を泳ぐ一匹のアオウミガメ。
この光景はカメフジツボがキプリス幼生時代に生涯の主となるウミガメを見つけた時の、最後に見た自分の主の姿かもしれません。
(キプリス幼生は眼を持っていますが、亀の背中に着生してフジツボの姿になると眼を失ってしまいます)
姉妹作品の「あの海を想う -オニフジツボ-」と同じ構造で、裏から光を入れて逆光でも鑑賞できる仕様です。また光源に向けて裏側から覗くと磨りガラスにウミガメのシルエットが投影されます。
実物と一緒に。
今回の作品はそのまま僕のB品コレクションに入りました。外からほとんど見えないクラックのため普通に鑑賞はできるんですけどね。残念。
この新作は僕のポカによって出品中止になってしまいましたが(本当にごめんなさい)、今月のGlass2Hオークションにはお客さまから僕のトンボ玉2点「雪中の一夜茸」と「ドフラインクラゲの海」が出品されています。こちらもどうぞよろしくお願いいたします!
→ Glass2H