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あちらの住人「プラヌス」

今年も「あちらの世界」シリーズの時期になりました。お盆からハロウィンまでの間だけ制作している空想系ガラス造形作品たちです。
実在の生物や古い民話などをモチーフにして創作しているいつもの作品群と違って、このシリーズは僕にとって頭の中に広がる空想世界を形にする一番自由な創作物なのです。

今月から10月までの間だけ、あちらの世界の観察記録にお付き合いくださいませ。



今年も「第三の目」であちらの世界をそっと観察してみると、やはり最初に見えてきたのは「骨魚の石」。ヘルペトンの休眠形態です。

「骨魚の石」

周囲をざっと見渡すと、辺り一面 泥の平原。

それから幾度も雨がシトシト降った後、石はようやく目を覚ましヘルペトンの姿になって今年もトコトコ水場を巡る旅を再開したようです。


「ヘルペトン」 

小さな小さな泥水だまりのすぐ横をヘルペトンが通りかかったその時に、泥水の中から何かがポコッと現れました。

そのままノソノソ這い出てきたのは見たことのないあちらの住人。ヘルペトンにも似ています。

この泥地に棲む扁平な住人には「プラヌス」*という名を付けました。
 *Planus:ラテン語で「平らな」の意.

あちらの住人「プラヌス」

プラヌスの体の中をよくよく見ると、骨サンショウウオやらクラゲのような何かやら色々なものがフヨフヨ浮遊しています。

泥から出てきたプラヌスは、歩き続けるヘルペトンのそのすぐ後ろをペトペトついていきました。

後ろの住人に気づかないのか興味がないのか、次の水場を目指してこの泥の平原をひたすら進むヘルペトン。そしてただただその後を追うプラヌス。

ヘルペトンにここまで積極的に近づいてきた者を見るのは初めてです。しばらく彼らの観察を続けます…。


ガラス作品「骨魚の石」と「プラヌス」は8月23日(月)開催のグラス2Hオークションに出品しています。

各作品の入札終了時刻は
・「骨魚の石」…21:30
・「プラヌス」…21:45
です(自動延長あり)。

Glass2H


また、今回のオークションには他にも僕のCo展企画の復元古生物作品が1点出品されています。

・「ゼノスピルラ ドゥビウス」(終了時刻は23:00)

謎化石の復元生物作品

どうぞよろしくお願いいたします。