また渦窓を覗いてあちらの世界の観察を。
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幻鏡湖の地下空間「銀の洞窟」をトコトコ進むヘルペトンとプラヌス。
しばらく進んだその先に、何かが動いているのが見えました。
大きな顎と5個一組の白い眼を持つ緑の生物…..これまた新たなあちらの住人です。
じっくり観察していると、その生物は地面に転がる青い石にノソノソ近づき…
大きな顎でその石をカプッと咥え持ち上げました。
物を掴むあちらの住人を初めて見たので、ラテン語で「掴む」を意味する「Capto」からこの生物の名を「カプトン(Capton)」とすることに。
石を運ぶカプトンをそのまま追って覗いていると…
青い石がドーナツ状に集められた不思議な場所がありました。
カプトンは石たちの中心に座り込み、そのまま動きを止めました。
ヘルペトンたちに反応することもなく、気持ちよさげにじっとしています。
ここは彼の巣なのかもしれません。
カプトンの背中から体の中を覗いてみたら、骨海亀が優雅に泳ぐ美しくもカオスな海。
周囲には謎の器官や共生生物的なもの、さらに奥には神経系と思しきものも確認できます。
様々なあちらの住人を見てきましたが基本的な体の構造には共通点が多いようです。
このまましばらくカプトンたちの観察を続けます…。
以下、ガラス作品「カプトン」の紹介。
新作「カプトン」2022
今回のあちらの世界観察で確認されたクワガタのような大顎を持ったあちらの住人「カプトン(Capton)」。
銀の洞窟に住んでいて、大顎で何やら物を掴んで運んで一箇所に集める習性があるようです。
体内には骨海亀が優雅に泳いでいて、他にも謎の器官やら共生生物的なものやらが色々見られます。
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空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ
制作時期:2022年9月
大きさ:52mm x 34mm x 18mm程度
材質:鉛ガラス・一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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この作品は9月22日開催のグラス2Hオークションに出品しています。
オークションにはもう一点、あちらの世界作品を出品しています。
「骨魚の石」
「骨魚の石」はあちらの世界に存在する、中に骨魚が棲むイボイボの石。
この石はあちらの住人「ヘルペトン」の乾眠中の姿(休眠形態)で、乾季にこの石のような形になって活動を停止し次の雨季を待っています。
「骨魚の石」はあちらの世界シリーズの出発点となった作品で、あちらの世界の魚石的な存在です。毎年この時期に数点だけ制作しています。
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空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ
制作時期:2022年9月
大きさ:32mm x 30mm x 17mm程度
材質:鉛ガラス・一部ソーダガラス(佐竹ガラス)、銀箔
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ガラス作品「カプトン」と「骨魚の石」は9月22日(木)開催のグラス2Hオークションに出品しています。これらの作品には収納/展示台兼用の専用木箱が付属します(オークション後に箱を制作しますので作品発送までに数日お待ちいただく場合があります。何卒ご了承くださいませ)。
各作品の入札終了時刻は
・「骨魚の石」…21:50
・「カプトン」…22:00
です(自動延長あり)。
→ Glass2H
また、今回のオークションではコレクター様からも僕のトンボ玉作品「一粒の潮だまり」(2012年制作)が出品されています。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。