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プリズム・タコ玉…Glass2H

4月24日(月)はGlass2Hオークションの開催日(入札日)です。
今月のオークションに出品した2点のガラス作品を以下に紹介しますね。
 


「プリズム」2023

三角柱のガラス内面に生じる全反射*という現象を利用して空間の広がりを表現した作品です。
タコクラゲ3個体、ミズクラゲ4個体が泳いでいるシンプルな作品ですが、見る角度によってガラス内面にクラゲたちが鏡のように写り、多数のクラゲが群泳している光景が見えてきます。
*全反射:入射角がある一定の角度(臨界角)を超えた時に、入射光が境界面を透過しないで全て反射するという現象。


「プリズム」は2018年にデザイン違いで2点だけ制作していて、今回のものが新デザインの3点目のプリズム作品になります。

作品タイトルそのまんまで光の屈折をたっぷり楽しめます。
 

僕の作品としては大きめサイズですが中のタコクラゲは全長8-10mm程と極小サイズ。

本品には展示・収納兼用の木製標本箱が付属します。

融かした透明ガラスをひたすら塗り重ねて制作しているためどうしても脈理の透明なスジがユラユラと入ってしまいますが、こういった制作過程の筆跡も本品の魅力の一部と捉えていただければと思います。
 

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ガラス造形作品
制作時期:2023年4月
大きさ:37mm x 31mm x 28mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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もう一点の出品作品はこちら。

トンボ玉「海草藻場をゆく」2023

沖縄の海草藻場。リュウキュウスガモ(海草)が繁茂する砂地をワモンダコがスィーっと泳いでいく場面を記録したトンボ玉作品。

タコ面の反対側にはアオヒトデの他にタコクラゲやタコノマクラが入っていてタコつながりで遊んだ感じのデザインになっています。
 

細部を拡大すると、それぞれの生き物に合わせてにガラスに様々なテクスチャを付けて質感表現をしているのが分かると思います。そんな技術的な見どころも多い作品。

同タイトルの玉は過去に数点だけ制作していますが、完成させるのがとても難しくてしばらく登場していませんでした。今回のものは5年ぶりの制作になります。
作るのが大変なタコさんは毎回雰囲気がちょっとずつ違って作品ごとに個性的。

本品には展示・収納兼用の木製標本箱が付属します。

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生物記録系トンボ玉作品 自然環境シリーズ(海水域)
制作時期:2023年4月
大きさ:27mm x 27mm、軸穴の直径:3mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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これらの作品は今月のグラス2Hオークションに出品しています。
入札日は4月24日(月)。各作品の入札終了時刻は
・「プリズム」・・・・・・21:40(自動延長あり)
・「海草藻場をゆく」・・・21:50(自動延長あり)
です。

どちらも超久々に作った作品たちです。
今回のオークションもどうぞよろしくお願いいたします!