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スッポン&イモリ

明日(7月22日・ 金)はGlass2Hオークションの開催日(入札日)です。

今回出品したトンボ玉作品2点を以下に紹介いたします〜。


「エビモのせせらぎ」

群生するエビモ(水草)の間を泳ぐニホンスッポンの幼体。田舎の用水路のそんな情景を写し取ったトンボ玉作品。

片面は底の見えない深い水路、反対面は底の見える浅い水路。両面で背景を少し変えています。
この用水路はやや富栄養化した水質環境のようで、底にはアオミドロなどの藻が繁茂しています。

波打った長い葉が特徴的なエビモは全国の湖沼や河川に普通に見られる沈水性の水草です。
エビモもスッポンも水質汚濁に比較的強い生き物たちで全国でわりと普通に見ることができた馴染み深い光景。
ただ、エビモもスッポンも本来の生息地以外の場所では”外来種”として問題になっているという側面もあり、色々複雑な思いが込もった作品でもあります。

トンボ玉作品「エビモのせせらぎ」は、2014年に第一号を発表してからこれまでに数点しか作っていませんでした(とにかく失敗率が高い作品で…)。今回かなり久しぶりに制作してみましたがやっぱり難しくて1個目は見事に失敗、2度目の挑戦でなんとか完成させたのが本品です。苦労した分、特に気に入っています。

展示・収納兼用の木製標本箱が付属します。

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生物記録系トンボ玉作品・自然環境シリーズ(淡水域)
制作時期:2022年7月
サイズ:28mm x 28mm、穴の直径:3mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
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「木漏れ日に漂う(冬景色)」

沖縄の森の小さな水場にゆったりと浮かんでいるオキナワシリケンイモリの姿を記録したトンボ玉作品。

この玉はオークション用に時々制作している「冬のヤンバルの森(冬景色)バージョン」。
エゴノキの落花が水面に浮かんでいます(ヤンバルでは11月-3月頃にエゴノキの花が咲き、この時期の林床や水面には散ったエゴノキの花がたくさん見られます)。

片方のイモリさんは背中に気泡がたくさんついてますね。
シリケンイモリのお腹の赤色も再現していますが、ほとんど見えません…。

 
展示・収納兼用の木製標本箱が付属します。

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生物記録系トンボ玉作品・自然環境シリーズ(淡水域)
制作時期:2022年7月
サイズ:28mm x 28mm、穴の直径:3mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
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これらの制作工程が多い作品ではガラスを何度も溶かして重ねていくためクリアガラス部分に曇りや気泡、ユラユラした脈理(みゃくり)のスジなどができてしまいます。僕はこれも創り手の筆跡と思っていますが、もしガラス作品にスッキリとした完璧な透明感を期待されている方は入札をお控えくださいませ。

明日(2022年7月22日・金)開催のグラス2Hオークション、
僕からの出品作品2点「木漏れ日に漂う(冬景色)」と「エビモのせせらぎ」の入札終了時刻はそれぞれ 21:40 と 21:55 です(自動延長あり)。

→ Glass 2H

どうぞよろしくお願いいたします!