Glass Works 7

 

 ガラス造形作品(その他)

トンボ玉とは別に、ガラスによる表現の可能性を模索して生まれた様々な形のオブジェです。

「 系統学的クラゲモビール 」

5種類のクラゲの雫が吊り下がったガラス+真鍮のモビール作品。各種クラゲは進化系統を反映した分岐図(クラドグラム)の形状に配置されています。
ただし、クラゲ類の系統関係にはまだ定説はなく、作品に採用した分岐図の樹形も一つの説といった感じです(科学は仮学…)。

初めに遊びで作ったクラゲモビール試作品は系統学的な配置ではありませんでしたが、その形状を眺めていたら研究時代に論文でよく目にした分岐図にしか見えなくなってしまい、後にこの配置になりました。

“巨大な有孔虫が満月のように輝く静かな夜、黄色いウミウシが出会ったヒドラらしき不思議な生き物…”
空想世界の半架空の生物たちが題材のガラス作品です。

これはもともと20年ほど前から画材や細部を変えながら何度も描いている同タイトルの絵画作品の題材で、そんなお気に入りの絵をそのままガラスの立体作品にしてみたら…という試み。

「 満月の夜に 」

「 潮のまにまに – 雫型 – 」

海面に浮かぶ流れ藻(ホンダワラ類)とその下を泳ぐミズクラゲやアカクラゲたち。本州の港などで海を覗くとよく目にする光景です。

この作品は生物記録系の水球シリーズ作品「潮のまにまに」を雫型にしたもの。トンボ玉バージョンと違って色ガラスの気泡が入っていて、生き物たちの構成も最小限に絞り込んでシンプルにまとめました。珍しく”身に付けること”を前提としてデザインしました。通称「海袋(うみぶくろ)」。

ガラス造形作品の魚石。

魚石類の中で唯一、複数個体が集団生活するという習性が確認されている種 “species F” の黒い石です。内部に5個体が住んでいます。

2017年までは主にトンボ玉作品として展開していた “「魚石」シリーズ” ですが、現在は石の奥行きとかより石らしい形を表現するために穴の空いていないガラス造形作品タイプを中心に制作しています。

「 魚石 」(非トンボ玉作品)

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