Glass Works 6

ガラス造形作品

 「あの海を想う」シリーズ

“モノにまつわる記憶” がテーマの作品群。
海で拾ったモノとその時記憶に残った海の光景、もしくはそのモノ自身が見てきた海の光景というイメージを直接的に表現しました。
実際に海で見つけた収集物たちと一緒に並べても違和感なく溶け込ませることができる擬態的な作品たちです。

「 あの海を想う – ウニ殻 – 」

昔集めたウニ殻を手に取って愛でていると、それを見つけた海中の光景とか浜の様子とか色々思い出します。その感覚を形にした本シリーズ最初の作品。
キダリス類のウニ殻がモチーフになっていて、穴から中を覗くとルリスズメダイらしき青い魚達が泳ぐ海の景色を垣間見ることができます。

海岸で見つけたビーチグラスたち。長年波打ち際で身を削られながら、繰り返す潮の干満を見つめ続けたガラス片はとても魅力的な存在です。
ガラスの中に映るのはクラゲたちが泳ぐ海の景色。光に透かすと、ビーチグラス越しに海中の景色を眺めている感覚になります。

「 あの海を想う – ビーチグラス – 」

「ウミノツキ」

海岸で拾った三日月型の分厚い硝子片。硝子の中にはミズクラゲやカミクラゲが漂う春の海の光景が記憶されています。
「あの海を想う – ビーチグラス -」の派生作品で、印象的な形のビーチグラスに特別な作品名を付けてみたものです。

「 あの海を想う – 漂着電球 – 」

少しずつ朽ちながら生き物たちの住処・乗り物になって長い月日・距離をプカプカ旅して海岸に流れ着いた漂着電球。
長旅を終えたこの電球にはタコクラゲたちが泳ぐ眩しい海の光景が映っています。錆びた口金に付着しているのは生涯をこの電球で暮らしたエボシガイたち。

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