7月のグラス2Hオークションに出品したのは3個の「浜辺の石ころ」。
今年の4月に横浜個展でお披露目した「あの海を想う -浜辺の石ころ-」は、会場での抽選販売用に何か作れないかなーと考えて個展直前にギリギリで生まれた作品でした。魚石作品とイメージが重なる部分もありデザインがちょっと安易すぎやしないかと躊躇もしたんですが、「あの海を想う」作品群の多様性を考えるとこのシンプルな石たちも出しておきたかったんです。
そんな「浜辺の石ころ」、個展ではなかなかのご好評をいただき抽選でも人気がありましたので、今回オークション用に再び制作することにしました。
海岸で拾った丸っこい小石の中に映るそれぞれの海の光景。
・「浜辺の石ころ(ルリスズメダイ)」
この石から見える光景はルリスズメダイたちが泳ぐ沖縄の礁池。
2匹のルリスズメダイの下にいる生き物はカメノコキクメイシとウデフリクモヒトデ。
ヤコウチュウやウミホタルをイメージした蓄光仕様です。
ガラス作品・「あの海を想う」シリーズ
制作時期:2019年7月
大きさ:31mm x 31.5mm x 20mm
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
・「浜辺の石ころ(コールマンウミウシ)」
この石から見える光景はコールマンウミウシが散歩する沖縄のサンゴ礁。
ウミウシの周りにはウルトラマンホヤ(仮称)やミズクラゲ、ケヤリムシの一種、イワホリイソギンチャクの一種がいます。
ヤコウチュウやウミホタルをイメージした蓄光仕様。
ガラス作品・「あの海を想う」シリーズ
制作時期:2019年7月
大きさ:31mm x 28mm x 16mm
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
上の2個は僕のトンボ玉ではおなじみの生き物たちで構成された作品ですが、もう一つの石ころは今回新たなデザインで制作した作品。↓
・「浜辺の石ころ(ゴンズイ)」
この石から見える光景はゴンズイの稚魚たちが泳ぐ本州・九州の潮だまり。
ゴンズイたちの他にウメボシイソギンチャクやケヤリムシの一種もいます。
ヤコウチュウやウミホタルをイメージした蓄光仕様。
ゴンズイちゃんは今回初めて作ったパーツですが、ずっと作品に加えたかった魚だったんです。海でたまに見かけるちっちゃなゴンズイたちが玉になってるやつ、めっちゃかわいいですよね〜(鰭に毒棘があるので触れないけど…)。
ガラスのゴンズイちゃん、とても可愛くできたので御覧くださいませ。
*沖縄にもゴンズイとそれにそっくりなミナミゴンズイが生息していますが、真っ赤なウメボシイソギンチャクを一緒に入れたかったのでこの作品の環境を”内地の潮だまり”としました。沖縄の潮だまりで内地みたいに鮮やかな色のウメボシイソギンチャクって見た記憶がないので…。
ガラス作品・「あの海を想う」シリーズ
制作時期:2019年7月
大きさ:37mm x 28mm x 19mm
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
これら3点のオークションの入札日は7月23日(火)です。
各作品の入札終了時刻は、
・「浜辺の石ころ(ルリスズメダイ)」………… 21:30
・「浜辺の石ころ(コールマンウミウシ)」…… 21:45
・「浜辺の石ころ(ゴンズイ)」…………………. 22:00
となっています(すべて自動延長あり)。
また今回はグラスタウンさんから、僕の2011年制作のトンボ玉作品「雨あがりの森」が出品されています。こちらは21:15に入札終了となっています(自動延長あり)。
それでは、今回のグラス2Hオークションもどうぞよろしくお願いいたします!
今回登場したゴンズイちゃんのパーツを使ってトンボ玉作品も創りたいなーと思っています。海産のナマズってゴンズイ類とハマギギ類くらいなので、僕の海の作品にとってはとても貴重な存在なのです。まだデザインも全然決まってません。さすがにトンボ玉でゴンズイの群れは難しいし、うーん、どうしよう…。