お盆も終わり秋の長雨の時期に。あちらの世界も雨季に入り、ヘルペトンが乾眠から目覚めて移動を始めたようです。ヘルペトンは毎年お盆からハロウィンの時期に活動形態に戻って水場を巡る旅をしています。
あちらの世界?ヘルペトンってなに?についてはこちらの記事をご覧くださいませ↓
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ヘルペトンが水場に到着しました。
ここはガーネットで埋め尽くされた「ざくろ池」。水面には霧が立ちこめています。
プルトンは水中から水辺に生息している水っぽい生物です。非常に高い知能を持ち社会性もあるようですが、その行動は不明な点が多く謎に包まれた存在。
水場にやってくるヘルペトンなど他の生物を傍からじっと見つめている事が多いのですが、プルトンが何のためにそんな行動をしているのかは全く分かっていません。ただただ、見守るようにじっと見つめ続けます。
プルトンは極端に乾燥に弱いため水場から離れることはできません。池が干上がる乾季の間は地中深くにある水脈まで潜って過ごし、さらにその地下水脈を通って様々な地表の水場を行き来していると考えられています。
プルトンの体内には脳水母(のうくらげ)や骨蛇(ほねへび)、その他にも何やら浮遊物が見えます。体表面はとてもシンプルで確認できる器官は発達した眼と鰓孔のようなもの、あとは腹側に並んだ一列の歯だけ。
水中で見かける骨蛇はかなり気性の荒い生物とされていますが、プルトンの中にいる時は非常に大人しくしているように見えます。プルトンの骨蛇たちもヘルペトンの骨魚と同じ様に、宿主と一緒に水の世界を旅しているのかもしれません。
ヘルペトンがこの「ざくろ池」を去ると、やがてプルトンたちも静かに水の中に姿を消しました。
以上、この度新たに登場したあちらの世界の住人「プルトン」の話でした。
以下、ガラス作品として個々のプルトンさんを紹介します〜。
「プルトン(小)」
骨蛇が1匹だけ入った小ぶりのプルトンさん。
サイズ:45mm x 26mm x 18mm
制作時期:2019年8月
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスも使用(佐竹ガラス)
「プルトン(大)」
骨蛇が2匹入っている大きめのプルトンさん。
サイズ:51mm x 30mm x 18mm
制作時期:2019年8月
材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスも使用(佐竹ガラス)
これらの作品2点は今月のグラス2Hオークションに出品しています。
出品時点ではプルトンという名前がまだ決まっていなかったため「あちらの住人(小)」、「あちらの住人(大)」という仮タイトルが付けられています。作品ラベルに付けられる正式なタイトルはそれぞれ「プルトン」になりますのでご了承ください。
オークションの入札日は明日、8月23日(金)です。
これらの作品の入札終了時刻は
・「あちらの住人(小)」・・・21:30(自動延長あり)
・「あちらの住人(大)」・・・21:50(自動延長あり)
となっています。
グラスタウンさんからは僕のトンボ玉「夏の礁池」(2011年制作)が出品されています。
今回もどうぞよろしくお願いいたします。
この度ようやくヘルペトンの仲間ができて嬉しい限りです。
ヘルペトンとプルトン、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
少し前に礒野さんと町長さんが遊びに来てくれた時、「ヘルペトンの世界をもっと見たいっ」と今後の展開を期待されちゃいましたので、ちょっと気合を入れて他の住人たちも創ることに。もともとハロウィンの10月限定制作だったんですがそれじゃ全然作り込めそうにないので、「お盆〜ハロウィンの間に創る作品」と期間を長くすることにしました(勝手にあの世とつながってる期間ってことにして…笑)。ヘルペトンもまたグラス2Hに登場する予定です。
ちなみに超シンプルな形のプルトンさん、水棲だしオタマジャクシっぽいけど実はヒトダマがモデルなんです(汗)。あの世の生物ってことで…。
作りたかった骨蛇も無事完成して大変満足してますっ。蛇とは言っても爬虫類のヘビとは骨の構造が違いますのであくまでも謎のヘビ型動物の骨という感じです。
*「プルトン」という名前の由来
名前付けるのも非常に悩みました。最終的に、あの世の泉の賢者ということでローマ神話の冥界を司る神プルートー(ラテン語: Plūtō)、ロシア語で池をさす言葉プルート(пруд)からプルトンに決めたんですが、ぷるんとした音の響きが気に入っちゃったのが一番の採用理由(笑)。冥界の神だけあって兵器の名前にもなってたりしますが…。マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まった深成岩もプルトン(英語: Pluton、Plutonic rock)だそうで、なんかイメージにぴったりだったんです。