毎年お盆からハロウィンまでの期間限定で空想系ガラス造形作品「あちらの世界」シリーズの創作をやっております。
さてさて今年もまた少しだけあちらの世界の観察記録にお付き合いください〜。
・
・
・
お盆も過ぎてそろそろあちらの世界が見える時期。
久々に渦窓を取り出しそっとあちらを覗いてみると、
そこに映るのはいつものヘルペトンではなくて
骨鯨が眠る巨大な岩のような物体。
何もない大地 の、
皿のように少し窪んだ所にぽつんとその大岩はありました。
周囲はまだまだ乾いています。
骨魚の石とよく似た雰囲気を持つのこの「骨鯨の岩」は、
あの超巨大生物「モンス」の休眠形態だろうとすぐに予想がつきました。
たっぷりと雨が降ったら目覚めるかもと、
このまましばらく待つことに…
数日後、再び渦窓を覗くと 何もない大地 には激しい雨が。
骨鯨の岩があったその窪地は大きな湖に変わり、
その真ん中に鎮座するのは…
津波のような立派な姿の「波のモンス」!
以前遠方にチラッと見えたことはありましたが
ここまではっきりと姿を観察するのは初めてです。
しばらく経つと雨も小降りになり、
「波のモンス」はゆっくり巨体を動かして
何もない大地 をズルルと滑るように進んでいきました。
・
・
・
雨季になって水分をたっぷりと吸い込んだ「骨鯨の岩」は「波のモンス」へと形態変化して各地に水を撒き散らしながらあちらの世界を徘徊しているようです。
彼の通った後には今年も新たな枯れ木の森や菌虫の森が形成されることでしょう。
「波のモンス」は時間の経過とともに水分が減っていき徐々に表面の硬い「岩のモンス」に変化し、その後「骨鯨の岩」になって乾季の間休眠し続けると思われます。
以下、ガラス作品「骨鯨の岩」と「波のモンス」の紹介です。
「骨鯨の岩」
「骨鯨の岩」は超巨大生物「モンス」の休眠形態。内部には水が蓄えられており骨鯨たちが眠っています。
本品には収納/展示台兼用の専用木箱が付属します。
——————-
空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ
制作年:2023年8月
サイズ:36mm x 33mm x 20mm
材質:鉛ガラス、一部にソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
——————-
「波のモンス」
体内に大量の水分を蓄えてあちらの世界を徘徊している超巨大生物「モンス(mons)」(波のモンスはその一形態)。体内には「骨鯨」が共生しています。
以前、岩のモンスとセットで制作した波のモンスとは骨鯨の個体数や細部の形状が異なっています。
本品には収納/展示台兼用の専用木箱が付属します。
——————-
空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ
制作年:2023年8月
サイズ:53mm x 29mm x 23mm
材質:鉛ガラス、一部にソーダガラスを使用(佐竹ガラス)
——————-
ガラス作品「骨鯨の岩」と「波のモンス」は8月22日(火)開催のグラス2Hオークションに出品しています。
各作品の入札終了時刻は
・「骨鯨の岩」…22:00
・「波のモンス」…22:10
です(自動延長あり)。
今回もどうぞよろしくお願いいたします!
→ Glass2H