唐突ですが僕は「河童の路上死体」（らしきもの）を見たことがありまして…
まずはちょっとその時のお話から ↓
20年近く前（2004年頃）、沖縄本島の国道330号線を妻と車で那覇向けに走行していたときのことです。
前方、道路の真ん中に何やら生物の路上死体らしきものがあるのが目に入りました。
一瞬で通り過ぎてしまったのですが、その瞬間ぱっと見えたのは以下のような特徴。
・全体鮮やかな緑色に青っぽい模様のあるテラテラとした質感の物体
・カエルの後肢のような大きな足
・スッポンの甲羅みたいな広く平らな部分
・大きさは60cm以上はあったような…
なんだったんだろうと考えて、沖縄にいる生物として真っ先にウシガエルとスッポンが思い浮かんだものの両者の特徴が混ざっていたようだし何しろ大きすぎます（海外の大型スッポンならもっと大きな種類も存在はしますが….）。
そして直後に僕と妻が同時に言った言葉が
「えっ…… カッパ ⁉⁉⁉」
いや、僕も妻も大学の爬虫両生類学研究室で博士課程までいって研究をやっていたがっつり生物系の人間なのです。
普段から路上死体を目撃するとそれが何という生物なのか瞬時に判別しようとする癖があるわけですが、二人同時に口に出した判別結果がまさかの「カッパ」。
なんということでしょう。
車を停めて確認すべきでしたが交通量の多い国道ですぐに停車できそうな場所もなく、空港で待っている人を迎えに行く途中で急いでいたためそのまま通り過ぎてしまいました。
もちろん帰りの走行中も反対車線から探してみましたがもうソレらしきものは見つからず…
まあ、もししっかり確認してたらただのビニールのオモチャとかそんなものだったのかもしれませんが、僕ら夫婦の中ではあれは「カッパ」だったと今でもそう思ってワクワクしてます。
今回、グラスタウンのCo展にて皆さんの【人生で「どぉん！」ときた出逢い】のエピソードを募集・紹介するという企画がありまして、僕もそれに乗っからせてもらって上の河童目撃談を紹介していただくことに。
そしてちょうどいい機会だったので、以前から挑戦してみたいと思っていた河童のガラス作品を制作しようと思いまして….
以前作った「アマビエさま」の時に考えた表現手法でいけそうな気がしてましたが、予想よりだいぶ手こずってたっぷりと時間を掛けてしまいました。
それでは、完成した僕の河童作品を紹介します。
ガラス作品「河童さま」（大）
僕が見たカッパの特徴に基づいて緑に青っぽい色彩でカエルのような足、背中にはスッポン的なツルッとした甲羅を背負っています。
ただ、河童さまのお腹はスッポンのような真っ白で凹凸のないものではなく普通の亀の腹甲っぽいデザインにしました。のっぺりと白いお腹だと「カエル人間」っぽく見えてしまうので、正面から見たときに背中にも甲羅があることが分かるように亀風のお腹にしています。
（若干ミュータントタートルズっぽさが出ましたが…)
水草は今はもう絶滅危惧になってしまったガシャモクがモデル。
ガシャモクが茂りナマズが泳ぐカッパがたくさんいた頃の内地の沼の風景をイメージした河童沼の雫です。
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空想系ガラス造形作品「河童さま」（大）
制作年：2023年9月
サイズ：38mm x 26mm x 18mm
材質：鉛ガラス、一部にソーダガラスを使用（佐竹ガラス）
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もう1点、小さめのものも作りました。
ガラス作品「河童さま」（小）
こちらはナマズは入っていないシンプルな雫。
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空想系ガラス造形作品「河童さま」（小）
制作年：2023年9月
サイズ：34mm x 21mm x 16mm
材質：鉛ガラス、一部にソーダガラスを使用（佐竹ガラス）
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大と小、2点並べるとこんなサイズ感です↓
河童さま本体の大きさはどちらも全長10mm程度。
なかなか可愛い感じに仕上がったと思います。
河童さまの手には尻子玉を持たせようかとも考えたんですが、さすがにちょっと怖いキャラになってしまうのでギリギリのところで思いとどまりました。
これらの作品は今月のグラス2Hオークションにグラスタウンさんから出品されてます。
作品には専用の吊型展示台が付属します（大と小で展示台の形が異なります）。
今月のGlass2Hオークションの入札日は9月22日（金）です。
僕の作品は今回3点出品されていて、各作品の入札終了時刻は
・「河童さま（大）」・・・21:40（自動延長あり）
・「河童さま（小）」・・・21:50（自動延長あり）
・「フィルン」・・・22:00（自動延長あり）
です。
「河童さま」2点はCo展企画作品でグラスタウンからの出品、あちらの世界シリーズ作品の「フィルン」は僕からの直接出品になります。「フィルン」に関しては次の記事で詳しく紹介しますね。
それでは、今月の2Hオークションもどうぞよろしくお願いいたします！
