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泡の湿地のリマキス

毎年お盆からハロウィンまでの期間限定で空想系ガラス造形作品「あちらの世界」シリーズの創作をやっております。

あちらの世界 記事一覧

それでは、あちらのお話を…





ハロウィンも近づき、あちらの世界が見える「渦窓」*も時々霞んでいます。
今シーズンのあちらの世界観測もそろそろ終盤です。
*「渦窓」はこちらの世界からあちらの世界を覗くことができる唯一の道具.  あちら側が映るのはお盆からハロウィンまでの期間に限られる.

 
いつも見ているヘルペトン*も今回ばかりはなかなか見つからず
諦めかけたその時にようやく発見したのです。
*あちらの世界観察は基本的にこの「ヘルペトン」の追跡記録。あちらの住人「ヘルペトン」は体内に棲む「骨魚」とともにあちらの世界の水場を巡って永遠に旅を続けている。

ヘルペトンがいる場所は辺り一面 泡だらけ
どうやらこの一帯の浅い水場は無限に泡が湧き出すようで
「泡の湿地」と呼ぶことに。

ヘルペトンの後ろにはまだプラヌス*がついていて
だんだんこの二匹が兄弟のように見えてきました。
*「プラヌス」は泥の平原の住人。なぜかヘルペトンの後をずっとついて歩いている。

そのままどんどん泡の湿地を進むヘルペトンの目の前に
突然見たことのないあちらの住人が現れました。
体の縁を波打たせて滑るようにゆっくり歩くナメクジみたいな生物です。

この生物はその見た目から「リマキス(Limacis)」*と名付けました。
*ラテン語でナメクジを意味する Limax から.


リマキスもヘルペトンの方を一度ちらっと見ましたが、
気にもとめずにまた向きを変え泡の中をノソノソ歩き出しました。
泡の中に入って見えなくなってはまた別の場所から現れて…
リマキスはこの泡の湿地を棲家としている生き物なのでしょう。

 
背中から体内を見てみたところ、
やはりこの生き物も内部に何やら共生している者がいます。
 
 
さらに寄ってじっくり覗いてみると
骨ワニやら骨魚やらに、他にも内蔵なのか生物体なのかわからないものが色々と。
2種類の骨生物が一個体の住人の中に棲んでいるのを確認したのは初めてです。

ヘルペトンたちもリマキスも互いにあまり関心がないようです。
渦窓も徐々に霞んできましたがもうすこしだけ観察を続けます…。


以下、ガラス作品「リマキス」についての紹介を。

「リマキス」2023


あちらの世界シリーズの空想系ガラス造形作品。

リマキス(Limacis)はあちらの世界の「泡の湿地」に暮らすナメクジみたいな生き物。
泡だらけの湿地内をゆっくりと徘徊していて、体内には「骨ワニ」やら「骨魚」やら何やらが色々共生しています。

気合を入れて細部まで作り込んだ見どころたっぷりの作品です。
展示・収納用の特製木箱が付属が付属します。

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空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ
2023年10月制作
サイズ:51mm x 30mm x 21mm
材質:主に鉛ガラス、一部ソーダガラス(佐竹ガラス)
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この作品「リマキス」ともう一点「ミニへルペトン」を10月21日(土)開催のGlass2Hオークションに出品しています。
これらの作品の入札終了時刻はそれぞれ21:50 と 22:00 です(自動延長あり)。

今月の2Hオークションもどうぞよろしくお願いいたします!