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「プルトン」と「骨魚の雫」

お盆からハロウィンまでの期間限定制作の「あちらの世界」シリーズも本年は今月でおしまいです。
4月に開催予定だった福岡の作品展がコロナの影響で10月開催になったため、今月はどっぷりと「あちらの世界」に浸りきる時間がありませんでした。うーん、こればっかりはしょうがないですねぇ。

そんな感じで、今月のグラス2Hオークションに向けて制作した作品は新登場のあちらの住人ではなくて一年ぶりに登場の「プルトン」と、同じく二度目の登場となる情景作品の「骨魚の雫」です。
 


「プルトン」2020

プルトンはあちらの世界の水中/水辺に生息している生物で、非常に高い知能を持ち社会性もある泉の賢者。
水場にやってくるヘルペトンなど他の生物を傍からじっと見つめている事が多いのですが、その行動は不明な点が多く謎に包まれた存在です。

体内には脳水母(のうくらげ)や骨蛇(ほねへび)たちが棲んでいます。
 

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空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ

制作時期:2020年10月

サイズ:46mm x 28mm x 19mm

材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスも使用(佐竹ガラス)

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↑左が今回制作したプルトン、右が昨年2019年制作のプルトン。
並べてみると結構違いますね。今回制作したものは全体の色や脳水母さんの色がより鮮やかに。プルトンにも個性があるようです。

そして眼の後ろに連なっている鰓孔のような器官も今作ではイボイボに。プルトンはこの孔の部分からにゅーっと触手を伸ばす事ができるんです。このプルトンのイボイボはちょこっと生やしたプルプルの触手。

「プルトン」のデザインはあの世の生物ということでヒトダマがモデルなんですが、実はもう一つ、息子が描いた「ミズムシ」という水の精みたいなシンプルな架空生物も元になっています。水中に棲むという設定もここから来ていて、息子とのコラボキャラなんです(笑)。

息子のミズムシの絵にはヒゲや触手のようなものが描かれていて、プルトンにもそんな触手が出せる部分として鰓孔みたいな器官を付けました。この孔から骨蛇さんも出入りしているとか…。

「プルトン」についての詳細は過去の記事をご覧ください〜。

あちらの住人「プルトン」


「骨魚の雫」2020

あちらの世界のとある水場。ヘルぺトンの体内から踊り出て薄暗い水の中を自由に泳ぎ回る骨魚たち。そんな場面を写し取った雫型のガラス作品です。
 

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空想系ガラス造形作品・あちらの世界シリーズ

制作時期:2020年10月

サイズ:37mm x 24mm x 16mm

材質:鉛ガラスに一部ソーダガラスも使用(佐竹ガラス)

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オークションの入札日は明日、10月23日(金)です。
これらの作品の入札終了時刻は
・「骨魚の雫」・・・22:00
・「プルトン」・・・22:20
となっています(どちらも自動延長あり)。
また、コレクターさんからは僕の初期(2009年制作)のトンボ玉「カミクラゲの海」と「ベニテングタケの秋」が出品されています。

今回のオークションもどうぞよろしくお願いいたします。